年頭に当たって

明けましておめでとうございます。皆様には、日ごろから多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

昨年、我が国では西日本豪雨をはじめ、関西地方を直撃した台風21号、さらには大阪府北部地震や北海道胆振東部地震など、各地で大規模な自然災害が相次いで発生しました。世田谷区においても、8月には1時間の最大雨量が111ミリとなる集中豪雨に見舞われ、過去の気象データが必ずしも当てにならない局面を迎えていると考えるべきです。

このような環境のもと、区民の皆様の生命と財産を守るためには、災害時における延焼遮断帯や支援物資の搬送路としての機能を併せ持つ都市計画道路の整備をはじめ、学校施設や橋梁きょうりょう等の耐震化、さらには都市型水害対策の徹底など、災害に強い街づくりの実現に向け、全力で取り組む必要があります。

また、少子高齢化の進展に伴う社会保障費の増大や、区役所本庁舎をはじめとする公共施設整備、さらには、今後実施が予定されている幼児教育無償化等への財政需要にも的確に対応しなければならず、今こそ持続可能で強固な財政基盤の確立が求められています。そのためには、行財政改革を徹底的に推進し、現区政のもとで肥大化する区の事務事業の整理・統合を余すところなく実施すると同時に、区民の皆様の声をしっかり受けとめ、将来の行政需要を見据えた総合的な施策を展開する必要があります。

私たち会派は、新たな時代の船出に相応しい区政の実現に全力を注ぐとともに、山積する区政課題に対して真摯に向き合い、区民の皆様にとって真に必要な政策を確固たる信念のもとで進めてまいります。具体的な政策課題には、次のとおり取り組みます。

  • 乳幼児期から高齢期まで、区民の生涯を通じたニーズにきめ細かく対応し、それぞれが自立して、地域の中で支え合い、健やかに生活できるよう環境を整備します。
    1. ① 妊娠出産・子育て支援(生まれる前から子育てを支援します。)
    2. ② 教育の充実(全国トップクラスの学校教育を目指します。)
    3. ③ 障害児・障害者支援(個人の特性に応じた支援を充実します。)
    4. ④ 就労・仕事支援(職住近接が可能な環境をつくります。)
    5. ⑤ 結婚・家族支援(結婚しても世田谷に住み続けたい人を応援します。)
    6. ⑥ スポーツ・文化の推進(スポーツと文化のまち世田谷のさらなる飛躍を目指します。)
    7. ⑦ 地域活動支援(お互いに支え合える地域のきずなをつくります。)
    8. ⑧ 健康・長寿の推進(23区トップの健康長寿を目指します。)
  • 都市基盤の整備、安全・安心な環境づくりなど、区民生活を支える「縁の下の力持ち」になります。
    1. ① 道路・交通環境整備の推進(「開かずの踏み切り解消をはじめ、世田谷の弱点」を克服します。)
    2. ② 都市基盤整備の推進(誰もが歩いて楽しいまちをつくります。)
    3. ③ 防犯・交通安全対策の強化(安全・安心な暮らしを守ります。)
    4. ④ 防災対策の強化(いつか必ずやってくる災害に万全の備えをします。)
    5. ⑤ 環境の保全(美しい自然を守り、未来に継承します。)
  • 東京都と特別区の在り方についての議論をリードし、一般市と同等の財源・権限が移譲されるよう、自治権拡充の実現に向け、「現区政にはできない」行政改革を断行します。